D-Movie(No.665)

・邦題:『ミスター・グッド・アドバイス』
・原題:『GOOD ADVICE』
・監督:スティーヴ・ラッシュ
・脚本:ロバート・ホーン
・キャスト:チャーリー・シーン、アンジー・ハーモン他
・制作:2001年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:93分
・評価:★★★


【 コメント 】
『キャント・バイ・ミー・ラブ』(1987)、『エディー/勝利の天使』(1996)などを手がけたスティーヴ・ラッシュ監督作品。主演を務めるのは『ウォール街』(1987)、『ヤングガン』(1988)などのヒット作に出演しているチャーリー・シーン。金儲けのためなら手段を選ばない敏腕トレーダーの浮き沈みと恋物語をコメディタッチで描いたドラマです。

金融会社で働くライアンは、金儲けのためなら手段を選ばない男。ところが、とある企業の取締役の妻を寝取り、インサイダー情報を得たものの、逆に罠に嵌められ、破産してしまう。行き場所を失ったライアンは、新聞のコラムで悩み相談を担当していた彼女の家に転がり込む。しかし、金も地位も失った彼に彼女は冷たく、コラムの仕事を放り出してブラジルに旅立ってしまう。とうとう行き詰ったライアンだったが、少しでも収入を得るために、彼女が残した新聞のコラムの仕事をバレないように引継ぎことを思いつき、自らが投書の悩みに答えていく...という物語。

傲慢なトレーダーが地位も名誉も失い、どん底から這い上がるラブ・コメディ。とはいえ、罠を仕掛けたり仕掛けられたり、というコンゲームにとどまらず、悩み相談という作業を通じて主人公が成長していくところが本作のポイント。その分、ハラハラどきどきという感じはあまりなく、ストーリーも主人公にとって都合よく進んでいきますし、いい人・悪い人がわかりやすく、単純な物語となっていますが、これだけ割り切っていると逆に安心して楽しめます。チャーリー・シーンのある種の”軽さ”が脚本にも合っています。恋人役のアンジー・ハーモンも知的でかわいらしくていいですね。二人を応援するエステル・ハリスやロザンナ・アークエットら競演陣もいい味出しています。ライアンが請け負うようになってからの悩み相談の回答の内容がよく考えられていて、なるほどと納得させられる言葉もちらほら。これを見ているだけでもほほえましいです。ラストもユーモアが効いていて楽しい作品です。

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