1999年、フィリピン。採掘現場の調査にやって来た芹沢博士とグレアム博士が謎の巨大生物の痕跡を発見する。同じ頃、科学者のジョーとその妻サンドラが働く日本の原子力発電所が謎の大振動に見舞われ、深刻な放射能事故が引き起こされてしまう。15年後。ジョーの息子フォードは米海軍に所属し、妻と息子とサンフランシスコで幸せに暮らしていた。そんなある日、ジョーが立入禁止区域に侵入して逮捕されたとの知らせを受け、急ぎ日本へと向かうフォード。ジョーは、いまも原発事故の謎に取り憑かれており、15年前のデータを入手するために再び立入禁止区域への侵入を図るが...という物語。
日本映画における、大人気キャラクター“ゴジラ”を、ハリウッドが2度めのリメイクに挑んだ作品。監督はギャレス・エドワーズ。科学者役の渡辺謙のキャスティングも話題になりました。最初にハリウッドで映画化された『GODZILLA』(1998)に比べると、日本で愛されているゴジラのキャラクターや映画の雰囲気を踏襲した内容になっていると言えます。敵キャラも現れて、特撮映画的な怪獣同士の戦いも楽しめます。ただ、怪獣同士の戦いは結構ベタで、ゴジラの人類に寄った立ち位置は微妙な感じも..。”ゴジラ”に何を求めるかによって評価は変わるかもしれませんが、ハリウッド的なスケール感はしっかりと出ていると思います。
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