スウェーデンの社会派雑誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエルは、大物実業家の不正告発記事が原因の名誉毀損裁判で敗訴し窮地に陥っていた。そんな時、国内有数の企業グループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルからある依頼を受ける。それは、40年前に我が子のようにかわいがっていた一族の少女ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入り事件の再調査。やがて、調査が暗礁に乗り上げたミカエルは、ヘンリックの弁護士から社会性はないものの驚異的な情報収集能力を持つ小柄な女リサーチャー、リスベットを紹介される。実は、ミカエルがこの一件を任されるにあたり、信用に足る人物か、その身元調査を担当していたのが彼女だった。こうして、2人は手分けをしながら事件の真相を追っていくこととなるが...という物語。
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラー・ミステリー『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』をリメイクした作品。さすがデヴィッド・フィンチャーはハズレがない。ダークな世界観を再現し、緊張感あふれるサスペンスとなっています。若干そつなくまとめた感が満点でない理由ですが、3時間近くある大作ながら、最後まで飽きずに見られます。キャスティングもよく、ダニエル・クレイグはもちろん、ドラゴン・タトゥーの女リスベットを演じるルーニー・マーラが素晴らしいですね。音楽を担当したトレント・レズナーもいい仕事しました。細かな伏線や読み解きで、何度でも楽しめる作品です。
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