恐怖の殺人鬼・フレディが人々の夢に侵入し殺戮を繰り返した惨劇からすでに10年。現在、エルム街にあるフレディの古い屋敷に住む家族は、フレディの復活を怖れて夢を見ないよう細心の注意をしていた。もう若者たちの中にフレディの存在を知る者はほとんどいなかった。こんな状況はフレディにとってとても耐えられるものではない。そんな時、フレディはもう一人の殺人鬼ジェイソンの存在を知る。彼を利用することで再び地獄から這い出てエルム街に恐怖をもたらすことができると思いついたフレディは、さっそくジェイソンの夢に忍び込むのだったが．．．という物語。

ホラー映画の歴史を築いてきた２大”殺人鬼”キャラクター、『エルム街の悪夢』シリーズのフレディと、『１３日の金曜日』シリーズのジェイソンが直接対決。監督は『チャイルド・プレイ４／チャッキーの花嫁』のロニー・ユー。それぞれのシリーズが落ち着いてきた（ネタ切れ？）時点での共演ということもあってか、結構気合の入った作りになっています。アクション、スプラッタなど盛りだくさん。若者たちの調子の乗りぐらいももはや確信犯。両方共とんでもない殺人犯なんですが、若干フレディがヒール役で、ジェイソンがヒーローっぽく見えるところが面白い。ファンにはいろんな意味で楽しめる作品だと思います。