D-Movie(No.729)

・邦題:『エクスタミネーター』
・原題:『THE EXTERMINATOR』
・監督:ジェームズ・グリッケンハウス
・脚本:ジェームズ・グリッケンハウス
・キャスト:ロバート・ギンティ、スティーヴ・ジェームズ他
・制作:1980年/アメリカ
・ジャンル:アクション
・上映時間:101分
・評価:★★★


【 コメント 】
ベトナムでの悪夢のような経験に心を蝕まれた元兵士の青年が、都会での出口の無い生活の中で暴力に目覚め、街の悪者どもを成敗していく物語。監督は『シェイクダウン』(1988)などのジェームズ・グリッケンハウス。特殊メイクを手がけたのは、『ターミネーター』シリーズなどでしらられる大御所スタン・ウィンストン。主人公を演じるのはこれが初の主演となるロバート・ギンティ。

ベトナム戦争中、ベトコンの捕虜となったジョン・イーストランドは、処刑される寸前、戦友マイケルの決死の反撃で難を逃れ一命をとりとめた。帰還後、2人はニューヨークの同じ職場で働き始めるが、ある日、マイケルがジョンを助けるために撃退したチンピラから報復を受け、廃人同然にされてしまう。チンピラはもとより、警察の無力さにも怒りを爆発させたジョンは自身の手で復讐する事を決意、実行する。それでも一向に回復の兆しを見せないマイケル。そんな理不尽な世の中にはびこる悪を一掃すべく、ジョンは“闇の死刑執行人=エクスタミネーター”となる...という物語。

冒頭のベトコンとの戦いをはじめ、アクションシーンでの残虐な描写が話題となった作品。今見てもそれなりにトラウマになる映像がいくつかあります。一匹狼の復讐劇ということで、『狼よさらば』『タクシードライバー』などを髣髴させる場面もちらほら。アクションそのものは他の作品と比べると劣る部分もありますが、主人公のロバート・ギンティの甘いマスクと残虐性のギャップはやはり新鮮です。本作の前年に作られた『マッドマックス』のような世紀末感はありませんが、カントリー〜ブルース系の音楽も素晴らしく、ニューヨークの退廃的な雰囲気をしっかりと堪能できる作品です。ラストも賛否両論あるようですが個人的には好きです。ちなみにDVDのパッケージになっているのは映画会社が宣伝のために作った画像のようで、本編にはこんなムキムキでバーナーを振り回す人物は登場しません。

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