フランス警察に勤務する警部のフレッド。彼が率いる捜査チームに、新人の研修生エマが配属された。エマは容姿端麗なだけでなく、圧倒的な知識量と的確な分析力、並外れた身体能力の高さで、周囲の人間を驚かせていた。しかし、不意に見せる感情の気薄さからエマの人間性に疑念を抱き始めたフレッドは、独自で調査を開始。すると、エマは警察学校時代の3カ月前にすでに死亡しており、その死は公に伏せられていた。実はエマは、内務省の極秘プロジェクトでアンドロイドとして生まれ変わり、捜査員の命を守るために捜査部署へ配備された人工警察官だったのだ...という物語。
フランスで全二話のミニシリーズとして製作されたSFドラマ。いわゆる”ロボコップ”的なシチュエーションですが、内容的には全然違って、派手なアクションなどはほとんどありません。テレビドラマ?なのでSF映画としてのスケール感や物語の起伏に乏しく、かなり地味な印象。しかしながら、主人公であるロボットのクールな視点、人間観察など、アクション映画ではなく、ドラマとしては新鮮な着眼点で楽しめました。実際AIが進化すればこういう警察官が登場するかもしれませんね。主役を演じるソレーヌ・エベールのどこか人工的な美を感じさせる演技も素敵でした。
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