待望の赤ちゃん誕生を５日後に控えた建築家のピーター。妻の出産に立ち会い感動の瞬間を共有するため、彼はアトランタで仕事を終えると自宅のロサンゼルスへ向かおうと急いで飛行機に乗り込む。ホッとしたのも束の間、たまたまそばにいた妙な男イーサンのせいでテロリスト扱いされ、搭乗を拒否されたうえに財布も身分証も失ってしまうハメに。途方に暮れるピーターの前に、またしてもイーサンが車に乗って現われ、現地まで送っていこうと持ちかけてくる。しょうがなく、彼の提案を受け入れ、ともに3200キロの大陸横断へ繰り出すことに。しかし、これが更なる災難の始まりだった．．．という物語。

『ハングオーバー！　消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2010)のヒットで世界的に脚光を浴びたトッド・フィリップス監督作品。本作は、「〜出産まであと５日！史上最悪のアメリカ横断〜」とサブタイトルにあるとおり、ドタバタなコメディ。ちょっとやりすぎ？という場面も多々ありますが、ロバート・ダウニー・Ｊｒとザック・ガリフィナーキスのコンビはバランスが取れていて、二人がどれだけ失敗しようとも、最後までちゃんと見届けたくなります。ただ、ロバート・ダウニー・Ｊｒ演じるピーターが、イーサンのせいでなかなか酷い目に合うので、自虐的なギャグを受け入れられる人向きといえるかもしれません。