D-Movie(No.517)

・邦題:『ゾルタン★星人』
・原題:『DUDE, WHERE'S MY CAR?』
・監督:ダニー・レイナー
・脚本:ロバート・スティーヴンス
・キャスト:アシュトン・カッチャー、ショーン・W・スコット他
・制作:2000年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:83分
・評価:★★★


【 ストーリー 】
おバカなコンビ、ジェシー(アシュトン・カッチャー)とチェスター(ショーン・W・スコット)。ある日眼を覚ますと二人とも前夜の記憶がまったくない。とにかく恋人である双子にプレゼントを届けなくてはならず、急いで出かけようとするが、ジェシーの車が見つからない。しかたなしに、歩いて探しに出かけると、いろんな人から「昨日はすごかった」と声をかけられ、想像も出来ないような出来事に巻き込まれていたと知るが...。

【 コメント 】
アメリカのTV番組やドラマで活躍しているアシュトン・カッチャーと、お調子者の役どころが多いショーン・W・スコットーズが演じるおバカな二人組が繰り広げるドタバタコメディ。監督はダニー・レイナー。

全編ふざけたお笑いで貫かれたコメディ映画ですが、笑えるかどうかはかなり賛否両論が出そうな内容です。そもそも英語を理解できないと難しい笑いも多く、そのあたりが日本未公開の理由のひとつかもしれません。もちろん、字幕がちゃんとでますので、それなりには楽しめますが。シュールなものもありますが、一言で表せば”ドリフ”的笑いが満載。ドリフのコントや『オースティン・パワーズ』シリーズあたりが好きな方は楽しめるかも。邦画でいうと、『下妻物語』(2004)の中島哲也監督の作品と同じようなノリを感じます。個人的には中々面白かったと思いますが、本当に中身も無く、意味の無い笑いがほとんどなので(笑...まあそれが楽しいわけですが)、合わない人はいると思います。あと、使われている音楽のチョイスもマニアックで楽しいです。変態超絶ポップバンド”Ween”の音楽が使われている映画は初めてみたかも、です。さらに、大学生ラッパーとして一世を風靡したYOUNG MCの名曲『Bust A Move』が流れ、プロモーション・ビデオみたく主人公の二人が振舞う場面も気持ちいい。本家のPVより軽いノリで楽しめました。

ところどころ、破綻しすぎている笑いがあったり、生かしきれていないキャラクターがあったりするところが残念。主役の二人もいいのですが、アシュトン・カッチャーの方はイケメンぶりが中途半端。かといって、二人ともとんでもないキャラだと、他にまじめなストッパー役を配置しないといけないし。結構キャスティングで悩んだんじゃないかと思います。
地球を救うという物語のスケールの大きさに比して、ロケにはお金がかかっていないだろうなあというのがバレバレのところも笑えます。缶ビール片手に1時間半を楽しく過ごせる一本。

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