D-Movie(No.650)

・邦題:『今日も僕は殺される』
・原題:『THE DEATHS OF IAN STONE』
・監督:ダリオ・ピアーナ
・脚本:ブレンダン・フッド
・キャスト:マイク・ヴォーゲル、ジェイミー・マーレイ他
・制作:2007年/アメリカ
・ジャンル:ホラー
・上映時間:87分
・評価:★★


【 コメント 】
理由もなく毎日殺され続ける男の恐怖と謎を描いたホラー・サスペンス。監督はイタリア出身のダリオ・ピアーナ。主演は『テキサス・チェーンソー』(2008)、『ファイナル・デス・ゲーム』2009)のマイク・ヴォーゲル。2008年に亡くなったVFX界の巨匠スタン・ウィンストンがプロデュースを務めた最後の作品となりました。

アイスホッケーのスター選手イアン・ストーンは、試合終了の間際に最後のショットを決めるも、なぜか審判の判断は時間切れ。腑に落ちないまま車を運転して帰る途中、踏切で倒れている人を見つける。助けようとするが、突然何者かに襲われ、そのまま彼は電車に轢かれて死んでしまう。ところが次に目覚めると、そこはオフィスの中だった。ビジネスマンとしてまったく別の人生を送っているイアン。そんな彼のもとに謎の男が近づいてきて警告をするが、イワンにはわけがわらず、そしたまた彼は死んでしまう...という物語。

普段通りの日常なのに、何か歯車が狂ったような不穏な空気が忍び寄る冒頭部分はそれなりに引き込まれるんですが、その後はどこかで見たような展開や演出がちらほら。主人公が繰り返し死ぬたびにシチュエーションが変わりますし、謎の部分もその度に段階的に明らかになっていくので、飽きずに見られるという意味ではよくできていると思うんですが、いかんせん全体の世界観や構造にわからない部分が多く、どこかすっきりしない感があります。ある意味”異世界”の話でもあるので、そこでのルールがもう少し見えないと入り込めません。また、人間の恐怖や苦痛を糧にしている、という割には、人間界から見ても、マトリックスのような絶望感が感じられないところも残念。特殊効果も見所はありますが、ゾンビっぽいキャラクターが一世代古い雰囲気。ラストの戦いももう少し盛り上がりやひねりが欲しかったです。それでも何とか最後まで持ちこたえるのは、この手の作品にぴったりのマイク・ヴォーゲルのキャスティングと演技のおかげでしょうか。

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