D-Movie(No.604)

・邦題:『冬の嵐』
・原題:『DEAD OF WINTER』
・監督:アーサー・ペン
・脚本:マーク・シュミューガー他
・キャスト:メアリー・スティーンバージェン、ロディ・マクドウォール
・制作:1987年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:101分
・評価:★★


【 コメント 】
『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』(1967)や『アリスのレストラン』(1969)などの問題作を世に送り出し、”アメリカン・ニューシネマの父”と呼ばれたアーサー・ペン監督作品。ある陰謀に巻き込まれた女優に襲いかかる恐怖を描いたサスペンス・ドラマ。

ニューヨークの売れない女優ケイティは“代役募集”の広告に誘われてオーディションを受ける。審査員はケイティを一目見ただけで採用を即決。彼女は映画の内容も知らないままプロデューサーの家に向かい、簡単なテスト撮影を行う。しかし、その後撮影は一向に進まず、さらに恋人に連絡を取ろうにも、吹雪の影響で電話は不通。やがて二人の男の行動を不審に思ったケイティは家からの脱走を試みるが失敗。その夜、睡眠薬を飲まされたケイティが朝目覚めると、何と彼女の薬指が切り落とされていた...という物語。

映画では、犯人グループに捕らえられた主人公が、暴力や拷問を受けることはよくありますが、バイオレンスを主題としていないにも関わらず、主人公が指を切り落とされる、というのは非常に衝撃的な展開です。しかもその理由が全くわからないところが怖い。主人公ケイティも含めて一人三役を演じる、メアリー・スティーンバージェンの演技は素晴らしいと思いますし、吹雪にさらされて逃げ場の無い一軒家というシチュエーションはある意味密室。さらに、誘拐、大金、脅迫という要素が絡んできて、サスペンスとして盛り上がるはず...なんですが、緊張感はあって楽しめるものの、もう一つ大きな山場に欠ける気がします。
アクションシーンに迫力が無いのはご愛嬌としても、ケイティの不信感がすぐに犯人に伝わったり、犯人が計画についておしゃべりだったり、そのあたりの演出がちょっと突っ込みたくなる感じですね。犯人の一人を演じるロディ・マクドウォールのピエロっぽいところも、ゆるさを生んでしまっているのかもしれません。それでも、緻密さや派手さはないものの、サスペンス・ドラマの一通りを内包している作品ではあると思います。

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