D-Movie(No.710)

・邦題:『タブロイド』
・原題:『CRONICAS』
・監督:セバスチャン・コルデロ
・脚本:セバスチャン・コルデロ
・キャスト:ジョン・レグイザモ、レオノール・ワトリング他
・制作:2004年/メキシコ、エクアドル
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:98分
・評価:★★★


【 コメント 】
インディペンデント映画を対象としたサンダンス国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で注目を集めた社会派サスペンス・ドラマ。監督は本作が長編デビュー作となるエクアドル出身のセバスチャン・コルデロ。主演は『3人のエンジェル』(1995)、『ロミオ&ジュリエット』(1996)などのジョン・レグイザモ。

マイアミに拠点を置くラテン系アメリカ人向けタブロイド番組の人気TVレポーター、マノロ。彼と番組プロデューサーのマリサ、カメラマンの3人は、子供ばかりを狙う連続殺人鬼”モンスター”を取材するためにエクアドルにやってきた。被害者の子どもの葬儀を取材中、偶然、急に飛び出した少年が車にひかれる現場に居合わせる。運転していたのは真面目な聖書販売員のビニシオ。彼はその場にいた被害者の父親に殴られ、身体に火をつけられる。さらに興奮した群衆に取り囲まれ集団リンチに遭う。このままではビニシオが死んでしまう、と止めに入ったマノロ。彼はその勇気ある行動で一躍ヒーローに。翌日、ビニシオの取材のために留置場を訪れたマノロは、ビニシオから、番組の力で冤罪を晴らして欲しいと懇願される。一度は断ったマノロだったが、ビニシオは見返りに情報を渡すという。その情報とは、何と“モンスター”に関する極秘の情報だった。スクープのにおいを嗅ぎ取ったマノロは、仲間が心配する中、ビニシオの取材を始めるが...という物語。

ある意味ネタばれの冒頭のシーンから、序盤の集団リンチのシーンなど、メキシコとエクアドルでの製作ということもあってか、社会派サスペンスとしてはちょっと異色な雰囲気です。ジョン・レグイザモがいい味出していますし、スクープと正義感、メディアの立ち位置など、いろんなことを考えさせる内容になっていると思います。ただ、モンスターが誰か?という部分はネタばれしていると思いますので、もっとリアルにドキュメンタリータッチだと全体的にもっと緊迫感が増したかも。撮影クルーの人間関係の描き方もいま一つ。そのあたりが残念。

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