舞台はニューヨーク、マンハッタン。ある夜、仕事で管理職への就任が決まり日本へ栄転となったロブを祝うため、アパートの一室で送別パーティーが開かれていた。友人からのコメントを集めるためにビデオカメラをまわす役割をまかされたハッド。多くの人が集うパーティが盛り上がるさなか、突然爆発音が響き渡る。ロブたちが屋上へ出てみると、街の一部で爆発が起こり炎上していた。間もなくその惨禍は彼らにも及び、一瞬にして街一帯がパニック状態となる。誰も状況を飲み込めない中、ハッドはとにかくビデオカメラをまわし続けるが、そこには恐るべき自体が映し出されていた．．．という物語。

『LOST』、『エイリアス』など、アメリカのＴＶシリーズを大ヒットさせたＪ・Ｊ・エイブラムス製作の作品。冒頭で、「本編はアメリカ国防総省が保管している記録映像である」と説明されるところから映画は始まります。その映像には送別パーティの最中、突然パニックに陥った街を逃げ惑う主人公たちの様子が映し出されています。その元凶となったのは、摩天楼を破壊する巨大な怪獣。どこからやってきたのか、何の目的なのか、全くわからないまま、恐怖はどんどん増大していきます。リアリティや伏線の回収はさておき、臨場感を求める人には楽しめる作品。謎解きに妄想を膨らますのも一興です。