D-Movie(No.734)

・邦題:『カオス・セオリー』
・原題:『CHAOS THEORY』
・監督:マルコス・シーガ
・脚本:ダニエル・タプリッツ
・キャスト:ライアン・レイノルズ、エミリー・モーティマー他
・制作:2007年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:87分
・評価:★★


【 コメント 】
自分の人生のあらゆることをリスト化して決定する男が辿った、数奇な運命をコメディタッチで描いた物語。主役は『リミット』(2010)のライアン・レイノルズ。相手役は『Dear フランキー』(2004)、『ピンクパンサー』(2006)などのエミリー・モーティマー。監督は、『ダメージ』、『新チャーリーズ・エンジェル』などのTVドラマを多く手がけているマルコス・シーガ。

効率性を極めようと1日の行動を全てリスト・アップ、それを忠実に実行へ移すという自他共に認めるリスト・マニアで、関連本まで出版しているフランク。しかし、そんな几帳面すぎる彼にウンザリした妻スーザンがある日、イタズラで時計を10分ずらしたことからハプニングが続出。フェリーに乗り遅れて仕事に支障が出るは、道中出会った妊婦を病院に送り届けた際の出来事で妻に不貞を疑われ、果てはスーザンの浮気疑惑も浮上。想定外の事態に混乱していくフランクはさらに、ある驚愕の事実を知らされるのだが..という物語。

序盤は、人生において効率を追い求める男・フランクが、ちょっとした歯車の狂いから、ドタバタに巻き込まれるコメディ的展開。ライアン・レイノルズの重過ぎない演技と空気感で全体的なリズムはいいと思うのですが、エピソードの中の”ズレ”に多少無理があって、さほど笑えるところがありません。そうかと思うと中盤以降は一転、重いテーマも加わり、切ない展開に。女と男二人の三角関係が一応主軸にあるものの、恋愛ドラマとしての深みが感じられないので、どこか焦点が定まっていないままストーリーが進んでいきます。最終的には、ハッピー・エンディングだと思いますが、せっかくなら、娘の心情もしっかりと描いてほしかったです。いろんな人間同士の確執が回収しきれていないところが残念。そもそもの設定が、娘の結婚式での、新郎に対しての語りなので、ある程度結末が見えていることから、もっとコメディに振れた方が楽しく見られる作品になったのではないかと思います。

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