殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズ・ボンドは見事ダブル・オーの称号を得る。そして、犯罪組織の資金源を絶つという最初の任務に乗り出す。まずはマダガスカルで爆弾所有の男を追い、そこから世界中のテロリストを資金面で支えるル・シッフルなる人物が一連の案件に深く関わっていると判明。続いてボンドは、バハマ、マイアミで武器売人と航空機爆破の阻止に奔走し、いよいよル・シッフルへ辿り着く。すると、ル・シッフルがモンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドも参加を決めるが...という物語。
それまで4作にわたってジェームズ・ボンドを演じてきたピアース・ブロスナンに代わり、6代目となるダニエル・クレイグが主演のシリーズ通算21作目。内容は、イアン・フレミングによる原作シリーズの原点『カジノ・ロワイヤル』。デヴィッド・ニーヴンが007を演じたパロディ版はありましたが、本家シリーズとしては初の映画化。ダニエル・クレイグの起用が話題を呼んだ作品ですが、開けてびっくり、かつてないタフなジェームズ・ボンド像が超イケてます。さらにこれでもか、とアクションを詰め込んだ内容は、これぞ”007”。往年の名シリーズが息を吹き返しました。もちろん、それまでの007を知らなくても楽しめます。
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