D-Movie(No.647)

・邦題:『キャデラック・レコード』
・原題:『CADILLAC RECORDS』
・監督:ダーネル・マーティン
・脚本:ダーネル・マーティン
・キャスト:エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:108分
・評価:★★★


【 コメント 】
1950年代から60年代にかけて活動し、のちの音楽シーンに多大な影響を与えたシカゴの伝説的ブルース・レーベル“チェス・レコード”の盛衰を描いた物語。監督は『ER』や『グレイズ・アナトミー』などアメリカのTVシリーズを多く手がけるダーネル・マーティン。
レーベルを立ち上げるポーランド系移民のユダヤ人レナード・チェスに『戦場のピアニスト』(2002)のエイドリアン・ブロディ、レーベルの人気スター、マディ・ウォーターズには『バスキア』(1996)のジェフリー・ライト、チャック・ベリーにはモス・デフ、エタ・ジェイムスには、ミュージシャンのビヨンセがキャスティングされるなど、個性的な俳優陣も見所です。

1947年のアメリカ・シカゴ。ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェスは黒人ミュージシャンたちを集めたクラブをオープン、成り上がる機会を狙っていた。店ではさまざまなミュージシャンが演奏していたが、ある日、ギタリストのマディ・ウォーターズと天才ハーモニカ奏者リトル・ウォルターの二人がやってくる。店でトラブルを起こした二人だったが、チェスは彼らの才能に目をつけ、レコーディングの話を持ちかける。チェス・レコードの誕生だった。やがて二人の音楽はラジオから火がつき、大ヒット。チェスは、彼らに成功の証としてキャデラックをプレゼントするなど、順風満帆に思えたが...という物語。

伝説のブルース・レーベルチェス・レコードの立ち上げから、オーナーであるチェスとミュージシャンとの友情や確執、ライブやレコーディングの様子、ミュージシャン同士の関係性など、盛りだくさんな内容となっています。一つの文化が出来上がっていくプロセスは非常にエキサイティングで、R&B好きには楽しめる作品となっていると思いますが、誰が中心で、何の物語なのかちょっと焦点が定まらず、全体的なまとまりは今ひとつな感じなのが残念。ちなみにビヨンセは出演のみならず、製作にも関わったようで、彼女のソロがたっぷりと楽しめます。

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