D-Movie(No.667)

・邦題:『バッファロー'66』
・原題:『BUFFALO '66』
・監督:ヴィンセント・ギャロ
・脚本:ヴィンセント・ギャロ他
・キャスト:ヴィンセント・ギャロ、クリスティナ・リッチ他
・制作:1998年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:118分
・評価:★★★★★


【 コメント 】
モデル、レーサー、アーティストなど、さまざまな分野で活躍していたヴィンセント・ギャロが一躍スターになるきっかけとなった作品。本作では監督はもちろん、主演、美術、音楽などを担当。自伝的な内容もあって、ヴィンセント・ギャロの魅力が凝縮された一本となっています。恋人役を演じるのは、小悪魔的なかわいらしさで存在感を示したクリスティナ・リッチ。

5年の刑期を経て出所したビリー。家族との関係をうまく作れなかった彼は、愛を知らず孤独を抱えたまま。出所後、実家に帰ろうとするが、両親には刑務所のことを話しておらず、さらにはフィアンセがいると嘘もつく始末。自分がついた嘘から、一人では帰れないと思い、通りすがりの女・レイラを強引に誘い、一緒に実家に帰る。レイラの優しさに徐々に心を開いていくビリーだったが、彼には始末をつけなければいけないことがあり、そのために危険を冒す決意をする...という物語。

ヴィンセント・ギャロの魅力が凝縮され、いまだにカルト的人気を誇る作品。特に日本では大ヒットし、最初はミニシアターで公開されたこともあって、劇場に長い行列が出来ました。個人的に何度か足を運んだので、当時、熱狂的な人気だったことを覚えています。
ストーリー展開としては特に奇をてらったところのないラブ・ストーリーなのですが、ギャロの独特の美意識やセンスが、演出や映像のトーン、音楽の選曲などのすべてに影響を与えていて、他に類を見ない作品に仕上がっていると思います。その分、賛否は分かれると思いますが、個人的には劇場とDVDあわせると、何度見たかわからないほどハマりました。
クリスティーナ・リッチはもちろん、ベン・ギャザラ、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセントなど、共演者のキャラクターも魅力的で、オフビートで不思議な雰囲気ながら、観終わった後には優しい気持ちになれる、ラブストーリーの傑作だと思います。

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