D-Movie(No.945)

・邦題:『ザ・ブルード/怒りのメタファー』
・原題:『THE BROOD』
・監督:デヴィッド・クローネンバーグ
・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
・キャスト:オリヴァー・リード、サマンサ・エッガー他
・制作:1979年/カナダ
・ジャンル:ホラー
・上映時間:91分
・評価:★★★★


フランクの妻ノラが入院しているのはソマラリー医療センター。フランクは担当のラグラン博士がノラと会わせないようにしていることなどから、妻が精神的疾患の治療のモルモットにされているのではないかと疑問を持っていた。やがて娘のキャンディの様子も時々おかしくなり、調べてみるとキャンディの背中に赤いただれを発見するフランク。週一回の面会で、ノラがキャンディを折かんしたのではないかと疑い始める。そんな折、キャンディの世話をしていたノラの母親ジュリアナが、小人のような生き物に襲われ殺されてしまう。やがてフランクとノラに関わる人物が次々と殺されていく...という物語。

カナダが生んだ映画界の鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督作品。“医学による人体の変貌”をテーマにしたホラー。凶暴な謎の小人、感情による人体の変容など、あらためてすごい発想。映像的にも鮮烈で、多少時代を感じさせますが、怖さは全く色褪せていません。当時離婚騒動の渦中だったクローネンバーグの心境や怒りが反映されているとも言われています(笑)。クローネンバーグ作品にしてはシンプルでわかりやすいと評されている本作ですが、グロ描写も多く、万人にはオススメできないものの、監督の出世作でありSFホラーの金字塔でもある『スキャナーズ』(1981年)につながる初期の傑作だと思います。

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