弱小映画プロダクションの映画監督ボビー・ボウフィンガー(スティーヴ・マーティン)は、自身の新作としてSF映画を撮ることを決意。スタジオの洗車係をするデイヴにこっそり機材を調達させ、売れない女優のキャロルを主演女優に抜擢するもさっそく資金の問題が壁となって立ちはだかる。しかし映画会社の重役ジェリー・レンフロから人気スターのキット・ラムジー(エディ・マーフィ)を起用すれば資金を出してやるという言葉をうのみにし、キットに出演交渉を持ちかけるもあっさりと断られる。何とか映画を撮ろうと躍起になるボビーは、キットの隠し撮りを敢行。さらにはキットのそっくりさんをオーディションで募り、映画撮影を進めていくが...という物語。
俳優や声優、プロデューサーとしても活躍するフランク・オズ監督作品。情熱だけは誰にも負けない弱小プロダクションの映画監督が、紆余曲折を経ながら一本の映画を完成させる物語。スティーヴ・マーティンとエディ・マーフィが主役として競演、ヘザー・グラハム、ロバート・ダウニー・Jr、さらにはテレンス・スタンプまで登場するという、豪華なキャスティング。隠し撮りで撮影というアイデアは面白いですが、ストーリ展開はハチャメチャ、伏線も破綻しまくりですが、ボウフィンガー監督の情熱で最後まで押し切ります。コメディとしての出来は正直、中の下だと思いますが、”映画”好きなら結構楽しめる作品。
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