D-Movie(No.555)

・邦題:『タップ・ドッグス』
・原題:『BOOTMEN』
・監督:デイン・ペリー
・脚本:スティーヴ・ワーランド
・キャスト:アダム・ガルシア、ソフィー・リー他
・制作:2000年/アメリカ、オーストラリア
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:95分
・評価:★★★


【 コメント 】
タップ・ダンスでスターになりたいという夢がありながら、今は鉄鋼所勤めに甘んじ、父と兄とともに暮らしている若者ショーン(アダム・ガルシア)。オーディションに合格し、夢と希望を持って街に出るが、持ち前の即興ダンスが受け入れられずあえなく挫折して鉄鋼所勤めに逆戻り。そんな折、鉄鋼所が閉鎖に。ショーンは仲間を集めてタップ・グループ“ブーツメン”を結成、一大イベントを企画する...という物語。

監督はデイン・ペリー。2000年に開催されたシドニー・オリンピックの開会式でパワフルなタップ・パフォーマンスをみせた“タップ・ドッグス”の主宰者で、本作は彼の半自伝的内容だそうです。主人公ショーンを演じるのは、同年公開の『コヨーテ・アグリー』(2000)でデビューした新人俳優。相手役は『ホーリー・スモーク』(1999)のソフィー・リー、『アバター』(2010)で主役を演じたサム・ワーシントンなど、当時は有名ではなかったものの、フレッシュな若手がそろっており、勢いを感じさせる内容となっています。

ストーリー的には、タップの才能のある若者の成功を描いた青春ドラマです。監督の自伝的側面もあるようで、どこまで真実かはわかりませんが、途中、挫折あり、恋愛あり、トラブルあり、親との和解ありで、青春ドラマの王道的作りとなっています。ただ、兄との確執や三角関係など、ここまで必要?と思う要素も多いですし、いろいろと盛り込まれている分、街に出ての挫折の部分など、結構淡々としている部分もちらほら。それでも、最後のタップシーンは迫力満点。撮影を担当したのが1992年に公開され世界的大ヒットを記録したオーストラリア映画『ダンシング・ヒーロー』の撮影も手がけたスティーヴ・メイソン。映像的にもかっこよく、音楽にはロックが使われているため、一般的にイメージするタップ・ダンスのステージとは違いますから、特に知識がなくても楽しめると思います。さすがに今見ると、少し音楽に古さを感じてしまう点が残念ですが。

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