D-Movie(No.557)

・邦題:『処刑人』
・原題:『THE BOONDOCK SAINTS』
・監督:トロイ・ダフィー
・脚本:トロイ・ダフィー
・キャスト:ウィレム・デフォー、ショーン・パトリック・フラナリー他
・制作:1999年/アメリカ
・ジャンル:アクション
・上映時間:110分
・評価:★★★★


【 コメント 】
サウスボストンに住む敬虔な信者である、コナー(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー(ノーマン・リーダス)のマクマナス兄弟。二人は行きつけのバーで飲んでいたところ、ひょんなことからロシアン・マフィアを殺してしまう羽目に。何とか正当防衛が認められ釈放されるものの、留置所の中で”悪人を処刑せよ”との神の啓示を受けた彼らは、出所後、街にはびこる悪人を見つけては殺害するという行動に出る...という物語。

主役の二人のハンサムぶりとド派手でスタイリッシュな映像から、いまだにカルト的な人気を誇る作品。とうとう続編『処刑人?』が製作され、日本でも今年公開されたばかりです。主人公が二人(=兄弟)であること、相手を殺す際に聖書からの一節を引用する場面(『パルプ・フィクション』(1994)が有名ですね)、最初に殺人現場を検証し、謎解き的に殺人場面が明かされる手法など、単なるアクションものに終わらない演出によって、他の映画とは一線を画しています。

そして本作の面白いところは、主役の二人を追いかける宿敵ポール・スメッカー刑事の存在。この刑事を演じるのはウィレム・デフォー。これがいい味出しています。主役の二人のみならず、このウィレム・デフォー、そしてロシアン・マフィア役など、キャスティングも成功していますね。ストーリー的にも、通常であれば、刑事が犯人である主役が追いつ追われつで進行し、最後は一騎打ちで終わるパターンが一般的だと思いますが、本作ではここもひとひねりされています。要所要所で使われる音楽も効果的。
”法に代わって悪を懲らしめる”と言っても、スーパーマン的に超越的な力を持って悪を成敗するのではなく、結構危ういところもあります。それでも乗り切ってしまうところに軽めの味付けがなされているところが、個人的には少し物足りないのですが、それでも従来のアクション映画と同じ感覚で見ていると、いい意味で裏切ってくれる作品だと思います。

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