D-Movie(No.570)

・邦題:『ブランクスレーター〜FBI捜査官アンの彷徨う記憶〜』
・原題:『BLANK SLATE』
・監督:ジョン・ハリソン
・脚本:ジョン・ハリソン
・キャスト:エリック・ストルツ、リサ・ブレナー他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:90分
・評価:★


【 コメント 】
『デューン 砂の惑星』(2000)などのTVムービーを主に手がけるジョン・ハリソン監督作品。TVムービーへのゲスト出演も多いエリック・ストルツが出演しています。
主人公はリサ・ブレナー演じる”アン”と呼ばれる女性。アンが突然目覚めたのは何と刑務所。しかも身体を拘束され、注射をされ、まさに処刑される寸前。しかしアンには何の記憶も無く、自分の名前すら覚えていない。もちろん何故ここにいるのか、危機が迫っているのかすらもわからない。そんな中、死刑はある1本の電話で回避される。しかしそれと引き換えに彼女にはFBIの実験プログラムの被験者にされるという新たな”任務”が与えられる。謎の自殺を遂げた女性の記憶されたアンは、かすかによみがえる”他人”の記憶を元に、事件の真相を探し始める...という物語。

おそらくTVムービーだと思われますので、アクションはそれなりですし、スケール感も、同じようなサスペンス映画と比べるとやはり乏しい感じです。ただ、いきなり死刑執行の場面から始まるストーリー展開は(同じようなプロットの映画だと、ウィレム・デフォーとレイ・リオッタが競演した『コントロール』(2004)が記憶に新しいですが)、なかなかドキドキさせられるイントロではあります。
アンの脳に移植された”他人の記憶”が、かなりちゃんとよみがえるので、少しリアリティにかけるところはあるものの、人間ドラマとしての要素やどんでん返しも用意されているのでサスペンスドラマとしてそれなりに楽しめると思います。
なんですが、本作で最も残念なのはカメラワーク。ドキュメンタリータッチを狙ったのか、物語をのぞき見るような感覚を演出したかったのか、微妙に揺れながら撮影しているんですね。これは賛否あるかもしれませんが、個人的には駄目でした。画面酔いしそうになるし、物語に集中できません。おそらく低予算で作られていると言うこともあると思いますが、そのあたりは奇をてらわない方がよかったかも。

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