D-Movie(No.541)

・邦題:『アダム・サンドラーは ビリー・マジソン/一日一善』
・原題:『BILLY MADISON』
・監督:タムラ・デイヴィス
・脚本:ティム・ハーリヒー、アダム・サンドラー
・キャスト:アダム・サンドラー、ダーレン・マクギャヴィン他
・制作:1995年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:108分
・評価:★★


【 ストーリー 】
ホテル王で大富豪であるマジソンの一人息子ビリー・マジソン(アダム・サンドラー)。ホテル王の跡取りということもあり、毎日飲んだくれては大暴れする日々を送る始末。あまりの体たらくぶりに怒った父は、副社長のエリックに会社を譲ることを決める。あわてたビリーは小学生からやり直し、エリックと対決させてくれと宣言する ...。

【 コメント 】
2004年に公開した『愛より強い旅』で同年のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールにノミネート、監督賞を受賞したトニー・ガトリフ監督作品。本作は長アメリカでもっとも有名なバラエティ番組『サタデーナイトライブ』で5年間レギュラーとして活躍し、今では映画界でも一目置かれるコメディアンとなったアダム・サンドラー主演のコメディ映画。残念ながら日本では人気は今ひとつですねえ。
相手役を演じたのは、ブリジット・ウィルソン。監督を努めたのはタムラ・デイヴィス。ホテル王の息子が跡取りとなるために小学生から教育をやり直す映画。コメディアンにもいろんな種類があります。やたらしゃべる人もいれば行動がおかしい人、表情が面白い人などいろいろ。アダム・サンドラーは本作で小学生からやり直しますが、まさに繰り出すギャグも小学生レベル。とはいえ下品になり過ぎないレベルでおバカさ加減を発揮するのが彼の持ち味。個人的にはあまり好みでないタイプで、飛び出すギャグのひとつひとつがさほど笑えないのですが、本作では、周辺人物のキャラクターやギャグがかなり効いていて、全体を通しては結構笑える作品となっています。なぜか登場するペンギン、エロ目線のメイド、プロレスラーの校長など。そして極め付けが同級生だったいじめられっ子を演じるスティーブ・ブシェミ。総登場時間は2分もないんじゃないかと思いますが、強烈なインパクトです。途中いきなりミュージカルになって歌と踊りが始まる部分もあるんですが、これも最初は驚くだけでさほど面白いわけではないのですが、徹底的におバカノリを見せられた後で始まると、さすがに後半で出てくるシーンは笑ってしまいました。ギャグの伏線も結構張られていて凝った作りになっています。ビリーと小学校の先生のロマンスも程よい感じです。
残念ながら日本未公開ですが、教育のシステムの違いやノリが受けないと思われたのかもしれません。いずれにしても邦題の”一日一善”は意味不明。未公開の映画ってDVDなどのメディアになった際にとにかく変なタイトルになることがあるんですが(インパクト狙い?)、その一例ではないかと思います。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送