No.14
タイトル
再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ
(原題)
BRIGHT LIGHTS, BIG CITY
監督
ジェームズ・ブリッジス 
制作
1988年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
108分
評価
★★
<ストーリー>
小説家になる夢を抱き、N.Yの大手出版社で働く青年ジェミー(マイケル・J・フォックス)。しかしモデルの妻アマンダ(フィービー・ケイツ)はある時パリに撮影に行ったまま帰らず、そのまま家出状態に。それ以来、彼は仕事が手につかず、小説も書けず、悪友タッド(キーファー・サザーランド)に誘われるがままに酒とドラッグの日々を送ることになる。それでもジェミーはタッドの力を借りながらどうにかして妻とよりを戻そうとするが........。


<コメント>
原作は1984年にアメリカの作家J・マキナニーによって発表された同名小説。彼はこの作品によって”80年代のサリンジャー”とまで称されるに至りました。
ニュー・ヨークの出版社に勤める 1人の青年が、夢の挫折や離婚等、さまざまな苦悩を抱え込みながら再出発するまでを描いた青春小説で、個人的にはちょうどリアルタイムで読んだこともあって大好きな作品です。

しかしながらいかんせん映画はキャスティングが悪すぎます。まずマイケル・J・フォックスがイメージとして子供すぎるし(ファンの方すみません)、フィービー・ケイツは演技力ゼロ(ファンの方すみません)。キーファー・サザーランドは悪くないですが、もっとキレても良かった。その他職場仲間等、周辺の人物も何かちょっとずれている感じがします。
また、小説では当時の風俗(=ニュー・ヨークのナイトライフ、夜の遊び場、そしてそこに来る人々、等)に対してシニカルな視点で語られているのですが、映画ではその視点がちゃんと表現されていないため、主人公が社会になじめない単なる”大人になれない青年”でしかありません。

ただ、良くも悪くもストーリーはほぼ原作通り進んでいきますし、テンポも悪くはないので、言い方を変えれば、わかりやすく気軽に見られる1本ではあります。30才前後の方であれば感情移入もしやすく、後味良く見られる作品ではないでしょうか。ディスコ等のシーンでバックに流れる音楽も80年代テイスト全開で良いです。

なんだかんだ言っても主人公と母親との交流の場面は胸が熱くなりますし、やっぱり夜明けの摩天楼をバックにブルースが流れるラストシーンは美しい!!!結局コレ見たさに何度も借りてます。
しかしこれもそこに至るまでの主人公の希望と挫折がしっかり伝わってこそなんですよね。
なのでやはり原作を読んでいない方はぜひ読むことをお勧めします。もともと短編小説が元になっているので読みやすい作品です。高橋源一郎さんの翻訳もグッド。

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