D-Movie(No.548)

・邦題:『ビューティフル・ルーザーズ』
・原題:『BEAUTIFUL LOSERS』
・監督:アーロン・ローズ
・脚本:−
・キャスト:マイク・ミルズ、バリー・マッギー他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドキュメンタリー
・上映時間:91分
・評価:★★★★★


【 コメント 】
ニューヨークで活動する新進気鋭のアーティストの作品を手がけ一躍有名になった伝説のギャラリー“ALLEGED GALLERY(アレッジド・ギャラリー)”を設立したアーロン・ローズが自ら監督を務めたドキュメンタリー作品。90年代のストリート・カルチャー・ムーブメントの拠点となり牽引してきた同ギャラリーの歴史と、そこに集い世界の注目を集めたアーティストたちの思いと今とが映し出されています。

本作に登場するのはスケートボード界の寵児マーク・ゴンザレス、X-girlのアートワークやソニック・ユースのCDジャケットなどで知られるマイク・ミルズ、グラフィティアーティストのバリー・マッギーや『ガンモ』(1997)などの映画を手がけたハーモニー・コリンなどなど、個人的には大好きなメンバーばかり。彼らはみんな個性的で、今までに見たことの無いようなイラストレーションやドローイング作品を発表します。そんな彼らに共通するのは、恵まれた環境でもなければ、十分な美術教育でもありません。ただ暇をもてあまして、自分たちが面白いと思うことをひたすら続けていた“ルーザー(落ちこぼれ)”であったということ。
マイク・ミルズは言います、「オタクは恵まれない連中だからクリエイティブな才能があるんだ。恵まれていたらアートをやる必要がない。もし疎外感がなく、人生に満足していたら、何かを創って自分自身を救う必要はなんだから」。彼らの作品がどれも純粋で個性的なのは、自らの魂を救済する手法として存在したアートだからなのかもしれません。

そんな彼らの作品が、コマーシャリズムに飲み込まれ、流行となって過ぎ去った時、彼らの大いなる”遊び”は終焉を迎えたのでしょうか。どこか悲観的なハーモニー・コリンの独白を聞いていると、彼らの将来にまたかつてのような陽が差すときは来ないような気がします。しかしながら、そういったこととは全く関係なく彼らの遊びは続くでしょう。それこそがこのストリート・カルチャーの持っているタフさと美しさなのだと思います。

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