紀元前370年頃の戦国時代、攻撃をせずに守り抜く“非攻”を信念とする集団“墨家”がいた。その頃、大国・趙が送り込んだ猛将・巷淹中率いる10万の大軍を前に、全住民わずか4千人の梁城は落城寸前の危機に瀕していた。梁王は墨家に援軍を求めるが、やって来たのは粗末な身なりの革離ただ1人。革離は王に1ヵ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはずと説明、兵に関する全権を与えられると、さっそく城を守る準備に取りかかる。やがて始まった趙軍の猛攻に対し、墨家の秘策で凌ぎ続ける革離は、次第に梁城の兵士や民衆の心を掴んでいくが...という物語。
戦乱の中国を舞台に、攻撃をせずに守り抜く“非攻”を信念とする集団“墨家”の天才戦術家・革離(かくり)の活躍を描いた作品。森秀樹の同名コミックを、中国・日本・香港・韓国の合作で映画化。すごく好きな原作なので少し不安でしたが、いろいろと視点は違うものの、歴史アクション大作として成立しています。コミックと比べると良くも悪くもドラマチックな展開。そして革離のキャラがイケメンすぎ(笑)。一人で陣頭指揮を取って戦う設定なので、もっと知略の部分のプロセスに焦点を当てても良かったのかも。映画でハマった方は、漫画・小説もぜひ。
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