D-Movie(No.636)

・邦題:『120hrs.ワン・トウェンティ・アワーズ』
・原題:『THE BAHAMA HUSTLE』
・監督:ドゥエィン・コールズ
・脚本:アーサー・S・ジョーンズ
・キャスト:ドクター・ドレー、エド・ラヴァー他
・制作:2004年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:105分
・評価:★


【 コメント 】
音楽の世界で成功する事を夢見るラッパーのクールとエースの二人。変な事務所にひっかかるのを恐れて独立を考えるが、不安もあって決断できない。そんなある日、とあるつながりから、おいしいメジャーデビューの話が舞い込んでくる。あっという間に契約を決めた二人だったが、手付金を払うために、自分の身体を担保に高利貸しで借金をするハメに。無事契約すれば大金が舞い込んでくるはずだったが、金を受け取りに行くと相手の事務所はもぬけの殻。決められた期限までに高利貸しに金を返済しなければ、大変な目にあってしまう二人の行方は、...という物語。

DVDのパッケージには、“ドクター・ドレとエド・ラヴァーが共演”的なコピーがでかでかと書いてありますが、伝説のラップ・グループN.W.Aにいた大スターのラッパー、ドクター・ドレーのことではありません(笑)。これ勘違いしてしまいますよね。とはいえ、別に嘘ではなく(いや、それを狙っていることは間違いないと思いますが)、1980年代にMTVで放送されたヒップホップ専門番組「Yo!MTVRaps」のホストを務めた二人がドクター・ドレとエド・ラヴァーなんです。ということで、ラップ好きの方、そのあたりご注意ください。

作品の内容としては、劇場公開映画ではなく、オリジナルビデオと言うこともあって、かなり作りがチープです。原題にもありますように、バハマで繰り広げられるコメディータッチのドタバタ劇。タイムリミットを強調した邦題が付けられていますが、これも嘘ではないものの、そういった緊張感はあまり伝わってきません。一応、銃や車も登場しますが、撃ち合いやアクションはほとんどありません。最後には一応どんでん返しの展開も用意はされていますが、やはりそれなりです。主人公二人の軽さは見ていて楽しいですが、ヒップホップをベースにした、ノリのいいB級(C級?)ブラック・ムービーを見たい方以外には残念な結果に終わるかも。

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