投資会社に勤務するデイヴィッドは、ある日の仕事終わりに、同僚のコーリーから、クリスマスパーティに誘われる。気乗りしないデイヴィッドだったが、コーリーの誘いはしつこく、さらにデイヴィッドが好意を寄せていた、同じく同僚のエミリーの最後の出勤ということもあり、パーティへの参加を押し切られてしまう。デイヴィッドは思い切ってエミリーに声をかけ、家まで送る約束を取り付けるが、コーリーにも乞われ、結局3人で帰ることになる。途中、コーリーは現金を引き出すためにATMに寄るようデイヴィッドに頼む。コーリーのカードが使えないなど、トラブルのために3人ともATMに入ることになり、出ようとしたところ、外には1人の男が立っていて...という物語。
主人公が閉じ込められた棺の中でだけ物語が展開することでも話題になった『リミット』(2010)のクリス・スパーリングが脚本を担当した作品。夜のATMから逃げられなくなった3人の運命を描いたサスペンス・ドラマです。舞台がATMということで、期待は高まりますが、さすがに脚本に無理があるようです。謎の男が主人公たちを追い詰めることで、ストーリーが展開していくのですが、どう考えても逃げるタイミングが結構あります...。最終的には不気味な結末になりますが、犯人と思わしき人物に運が味方しているとしか思えません。さまざまな可能性=隙がありすぎ。ソリッド・シチュエーション・スリラーなら何でも、という方にしかおススメできません。
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