激しい雪が降り続くデトロイトの大晦日。年内で閉鎖となる13分署はすっかり閑散としていた。ローニック巡査部長はベテラン警官ジャスパーと警察秘書のアイリス、そして心理カウンセラー、アレックスたちとこの13分署で新年を迎えようとしていた。するとそこへ、吹雪のため刑務所に護送できなくなった凶悪犯ビショップら犯罪者たちが送られてきた。彼らを一時監禁するには人手が足りないと不安を感じるローニック。その矢先、何者かが署内への侵入を図る。ローニックはなんとかそれを阻止したものの、いつしか署は武装した男たちに包囲され、外部との連絡も完全に絶たれた状態となってしまっていた...という物語。
ジョン・カーペンター監督による傑作アクション『要塞警察』(1976)を、フランスの新鋭監督がリメイクした作品。邦題からはどこかB級的なにおいがしますが、イーサン・ホークとローレンス・フィッシュバーンがぶつかり合うちゃんとしたアクション映画です。銃撃戦、どんでん返しなどアクション映画に必要な要素は網羅されていますが、詰めが甘いところもちらほら。主人公が抱える心の傷の掘り下げも深みに欠けます。同じくイーサン・ホーク主演の『トレーニングデイ』(2001)あたりと比べると物語の厚みはありませんが、単純にアクション映画としては普通に楽しめると思います。
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