音に反応し人間を襲う“何か”によって支配され、壊滅状態となった地球。そんな中、どうにか生き延びていた1組の家族。リーと妻エヴリン、そして子どもたちは声を出さず手話で会話し、裸足で歩くなど、音を出さずに生活することで、かろうじて“何か”からの襲撃を免れてきた。しかしエヴリンは妊娠しており、出産を間近に控えていた。音を出すことが許されない中で、エヴリンはそして家族の運命は...という物語。
音を出した人間を殺害する”何か”に怯えながら生活する一家の運命と戦いを描いたドラマ。主演は実生活でも夫婦のジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラント。監督はジョン・クラシンスキー自らが務めています。”音を出せない”というシチュエーションはたくさんありますが、そのプロセスはここでは重視されず、あくまでも無音の世界での生活と敵との戦いに重点が置かれています。これはどう考えても怖い内容(笑)。ただ、そこに加わる設定が”妊娠”であり、全体的には血なまぐさくて後味の悪いホラーというよりも、家族の関係や絆をメインに描いているところに好感が持てます。低予算ながら大ヒットした作品。
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