D-Movie(No.711)

・邦題:『ジェームズ・フランコ VS エイプ』
・原題:『THE APE』
・監督:ジェームズ・フランコ
・脚本:ジェームズ・フランコ
・キャスト:ジェームズ・フランコ、アリソン・ビビコフ他
・制作:2005年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:92分
・評価:★


【 コメント 】
『127時間』(2010)で、大自然の峡谷でアクシデントに見舞われ、絶体絶命の窮地に陥った青年を演じてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、ジェームズ・フランコが、監督・脚本まで手がけた作品。小説家を夢見る男が突然”ゴリラ”と暮らす羽目になってしまう奇想天外なドラマ。主人公もジェームズ・フランコが自ら演じています。

電話会社の人事部で終わるような人間ではないと、小説家を夢見ているハリーは、執筆活動のため、騒がしい家から離れ、ニューヨークの芸術家が集うというアパートの一室を借りた。これで、一人集中して書けると机に向かったところ、人間の言葉をしゃべる一匹のゴリラ(エイプ)が出現する。アロハシャツを着込み、何かとハリーにちょっかいを出してくるゴリラ。ハリーが交わした賃貸契約には自分を世話する条件があると言い張る。契約書に書いてある限り、一方的に破棄することも出来ずにハリーは仕方なく同居を始めるが...と言う物語。

ジェームズ・フランコ初監督作品ということで楽しみにしていたのですが、ちょっと期待しすぎてしまいました。小説家を夢見る男が突然”ゴリラ”と同居をするという、突拍子も無い設定。最初からリアリティも無く、オチが読めてしまいます。それはそれとして、監督本人は”実験的作品”として製作したようなので、チャレンジ精神は認めますが、内容的にも映像的にもさほど新鮮なものも冒険的な試みもないかも...。ゴリラのクオリティをあえて落としたり、途中、ドストエフスキーの言葉を挿入するなど、いろいろ演出されているのはわかるのですが、仕事場の同僚のエピソードも冗長ですし、かといってさほど笑えず。ラストもいい感じで盛り上がりかけるんですが、あっさりエンディング。ハリーが狂気に陥っていく様子がもっと描かれていれば面白かったかも。ジェームズ・フランコの演技は悪くないと思いますが、似たような作品も多いだけに評価が厳しくなってしまいました。

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