D-Movie(No.694)

・邦題:『コンスピラシー』
・原題:『AGENDA』
・監督:ジョナサン・デ・ラ・ルス
・脚本:ジョナサン・デ・ラ・ルス
・キャスト:ロバート・ラスラー、エリアナ・アレクサンダー他
・制作:2007年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:96分
・評価:★★


【 コメント 】
自由気ままに生きるジゴロの男が巻き込まれた、大会社の陰謀劇を描いた作品。監督はジョナサン・デ・ラ・ルス。

女好きの色男・アレックは、数々の女を渡り歩き、お金をせしめるなどして暮らしていた。そのせいで、過去の女とのトラブルがフラッシュバックし、悪夢にうなされることもしばしば。そんなある日、とあるバーでいつものように女と飲んでいる最中、隣の席で大きな儲け話をしている会社社長のジョンと知り合う。ここぞとばかりに、今日ばかりは女を帰して、自分はやり手の営業マンだとジョンに売り込むアレック。結局、彼はジョンの会社に採用され、職を得ることに。そんな折、アレックが以前だました女から雇われた探偵が部屋にやってくる。2週間以内に1万ドル渡せば穏便に済ますといわれたアレックは何とかお金を作ろうと奔走するが...という物語。

日本未公開作品、さらにTVドラマのような質の映像、ちょっとチープな作りです。そのせいか、最終的に伏線として成立するさまざまな場面も、謎をはらんだ、という風ではなく、どこか作りこみが甘いような印象を持ってしまいます。過去の女性たちの残像に悩まされる描写も、映像としては素人っぽく、この演出自体必要だったかどうかという感じ。と、突っ込みどころはたくさんありますが、最終的にすべてがつながるところはそれなりにサスペンスとしての要素を備えています。2回見ると、細かな伏線の意味や効果も楽しめるかもしれません。
一応パッケージには、ヒューストン国際映画祭やNYインディペンデント映画祭で四冠を受賞、とありますが、さすがに期待のしすぎは禁物。登場する俳優陣も、有名な人は見当たりませんが、金持ち夫婦に翻弄される主人公のアレックを演じる男優は結構ハマり役です。彼を脅す探偵などももっとインパクトの強い人をキャスティングし、全体的にたくさんお金をかけてリメイクすれば、なかなか面白い作品になりそうです。

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