建設現場の現場監督ローマンは、数か月ぶりにオハイオ州コロンバスに帰ってくる妻と娘を心待ちにしていた。待ちきれないローマンは空港に花束を持って２人を迎えにいくが、二人が乗っている便が到着する様子はない。不審に思って問い合わせたところ、空港の管理会社から、家族が乗った飛行機が空中で衝突事故を起こしたという衝撃の報告を受ける。あまりの悲しさに、航空会社に保障ではなく謝罪を求めるローマンだったが、その願いは聞き入れられない。やがてローマンはある行動を起こすことを決意する．．．という物語。

飛行機同士の衝突事故で、愛する妻と娘を失った男が事故の真相を追うドラマ。実際に2002年に起きた“ユーバーリンゲン空中衝突事故”がベースだそうです。主演はアーノルド・シュワルツェネッガーですが、アクションは一切ありません。事実にどこまで忠実なのかはわかりませんが、被害者の心情を考えるとやり場のない怒りがこみ上げる重くて深い内容となっています。被害者VS加害者という単純な構造で語れないところもこのドラマのポイント。”真実”や”正義”というものについて考えさせられます。ただ、主役はやはり別の人の方がよかった気がするので、★は少なめで。