D-Movie(No.722)

・邦題:『アクロス・ザ・ユニバース』
・原題:『ACROSS THE UNIVERSE』
・監督:ジュリー・テイモア
・脚本:ディック・クレメント他
・キャスト:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス他
・制作:2009年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:131分
・評価:★★★


【 コメント 】
『フリーダ』(2002)のジュリー・テイモア監督が全編ビートルズのヒットナンバーで綴るミュージカル仕立ての青春ドラマ。イギリスで労働者として働く青年が経験する希望と挫折を描いた物語。主演は翌年公開の『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008)でも注目を浴びたジム・スタージェス。相手役を演じるのは『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』(2003)のエヴァン・レイチェル・ウッド。

1960年代のイギリス・リバプール。造船所で働くジュードは、米兵だったというまだ見ぬ父に会うためアメリカへと渡る。しかし、東海岸のプリンストン大学で管理人として働く父親は自らの家族を持ち、存在すら知らなかった息子の訪問に戸惑うばかり。すっかり失望したジュードだったが、ふとしたことから出会った学生のマックスと意気投合。彼の妹ルーシーと出会い、心を奪われる。やがて、ジュードはマックスと共にニューヨークへと向かい、歌手のセディが大家のグリニッジ・ビレッジのアパートに住み、様々な若者たちとの刺激的な共同生活をスタートさせるが...という物語。

ビートルズの楽曲を大胆にアレンジ・使用した青春ミュージカル。ジュリー・テイモア監督特有のヴィヴィッドかつファンタジックな要素を含んだ映像が印象的です。ただ単にビートルズの曲を使用しているだけでなく、それぞれの曲の歌詞に沿ってストーリーが展開するという、非常に凝った作りになっています。このアイデアはすごいですね。ただ、ストーリー的には驚くようなものは無く、映画が進むにつれ、ビートルズの楽曲の素晴らしさがどんどん前面に出てきて、作品を飲み込んでしまう感じなのが残念。曲のアレンジもいいものと悪いものと結構分かれます。個人的にはアレンジと映像の組み合わせで言うと、「レット・イット・ビー」「ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー」あたりは結構好きでした。主役の二人は物語に合っていて好印象なんですが、ビートルズが好きな人には楽しめますが、そうでない人には平坦な印象かも。

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