D-Movie(No.614)

・邦題:『レベル・サーティーン』
・原題:『13』
・監督:マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
・脚本:マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
・キャスト:クリサダ・スコソル・クラップ、アチタ・シカマナ他
・制作:2006年/タイ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:114分
・評価:★


【 コメント 】
タイの新鋭、マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル監督作品。どん底の生活から抜け出そうと、不条理なゲームに参加してしまった男が、徐々に人間性を失っていく様子を描いたサスペンス・スリラー。

バンコクの楽器会社に勤めるセールスマンのプチット(クリサダ・スコソル・クラップ)。仕事も思うように行かず、家族への仕送りなどで借金を重ねていたが、そんなある日、突然会社を解雇され、完全に行き詰ってしまう。途方にくれる彼の携帯電話にかかって来た一本の電話。電話の主はプチットが幸運にもゲームに参加する資格を与えられたと告げる。ゲームをクリアするたびに賞金が与えられ、13のレベルをクリアすると1億バーツを手にする事ができるという。疑念を抱きながらもゲームに参加したプチット。最初のゲームは、目の前の蝿を新聞で叩き落とすという簡単なもの。プチットは無事に蝿を叩き潰して賞金を手に入れる。しかし、そこからゲームは段々とエスカレートしていき...という物語。

”電話で指示される””相手の要求がエスカレートしていく””不条理な殺し合い”など、ストーリー的にはさまざまな映画の要素が詰め込まれた感じです。同じようなサスペンス〜スリラー系の作品が好きな人にはオススメできるかも、と思っていたのですが、ところどころ描写に問題ありなところが。
結構グロい表現が出てきます。それも直接的。少なくとも2ヶ所トラウマ警報の場面があるので、そういうのが苦手な方はご覧になら無い方がいいと思います。個人的にも若干後悔...。全体的にはリアリティを重視しているようでいて、割と早い段階から救いがなくなります。気づいたら巻き込まれていた、ではなく、あくまでも本人の意思でゲームに参加することから、「人間性の崩壊」がテーマになっているのではないかと思いますが、それであれば、派手な描写に頼らず、サスペンスとして作りこめば、タイならではの熱をもった重厚な作品になった気がします。

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